主人公の妻に感情移入できない

自分がすでにもう若くないからかも知れないが、主人公の妻に感情移入できない。
戯曲も好きではない。
妻が(職業としての)作品を作る時の手法、技法も好きではない。
視点、扱い方、言語での表現法も嫌い。
つまり嫌い、ということ。
嫌いなのに延々と3時間近く頑張って観たのは、評価される映画とはどんなものなのかという興味と、西島秀俊演じる役は、さほど嫌いでもなかったからBB無便便

それよりもなによりも、村上春樹作品は好きではない。(一を見て十を勝手に想像)
別にわたしが掘り下げても無意味だと思えるような小難しいことをチマチマくどくど追求して、結局何なん?という苛立ち。
わたしにとっては煩いアプローチ。
俳優たちは熱演していたが、テーマへの取り扱い方が、どうも嫌い。
鬱陶しい。
何を当たり前のことをご大層に、時間をかけて、今頃、言ってる?
わかりきったことを。
わたしが20年ぐらい前には既に気づき悟ったこと。
はぁ?、、、ため息。
わかりきったことを丁寧に解説するのはご親切ではあるが、解説したいなら、もっと誰にでもわかるように、わかりやすく解説してほしい。
わからない人は繊細ではない、なんてかんじを勝手に先読み、深読みする。
世の中には、わかっていても、わからないことにしておくほうが、スムーズにことが流れることもある。
あえて、つっこみまくるあたり、イライラするBB轉奶粉

ではあるものの、こういう、賛成であろうが反対であろうが、多様な感想を持つことは大事である。
こころに訴えているということだ。
後を引かない、その場限りの、ああ楽しかった、ああ怖かった、、、の刹那的映画とはまた違って、意義があると感じる。

映画を見終えた後のわたしの感想としては、作者の感性が小さいトゲがいくつも刺さるように、チクチク刺さって、イラついた。
とはいうものの、イラついた人がいるのかどうかはさておき、評論や観た人の感想を読むと、こういうこころの機微は誰の胸にもあることなんだそうだ。
「人はわからないなんてことは、わかりきっていること」と、当たり前に淡々と処理せず、もっと丁寧に扱え、取り組めというメッセージ?
時間をかけて優しく労わりながら、問題に向き合え、ということ3D mammogram hk

監督さんと、西島秀俊の勝ち!!
さすがだ。