と学校に提出するのを渋るかも知れ

台風直撃らしく、電車もストップ、デパート、スーパーも休業。
ずっとテレビで台風ニュースをかじりついて見ていた。

それはそうと。
昨夜のNHK TV番組「ファミリーヒストリー」。
草刈正雄
大泣きしてしまった。
「死んでいる」と母に聞かされていた実父が、じつは生きていた牙齒美白。(後に高齢で他界)
番組MCの今田が、「どんなお気持ちですか?」と野暮そのものに聞く。
複雑な顔で、言葉がないと言う草刈正雄
涙が溢れる。

いやはや。
ずーーっとわたしは涙が流れっぱなしだった。
ずーーっと、ずーーっと。
お母さんの強さにこころ打たれた。
草刈正雄はわたしの兄と同じ歳なので、お母さんはわたしの母世代。
戦中派は強いと、しみじみ実感した。
籍の入らない、父不在の子供を自力で自活して育てる逞しさ。
アタマが下がる。本当に。
わたしなんかは、つくづくダメな甘い人間だと思った。
お母さんは赤ん坊の子供(草刈正雄)を抱いて電車に飛び込もうと何度も思ったが、無邪気な子供の動作に思いとどまった、と。
今、これを書いていても涙が流れる。

いくつも仕事を掛け持ちして、苦しい家計ながら一生懸命、子供を育てる立派さ、健気さ。母は強し。
牛乳配達や新聞配達のアルバイトをして家計を助けようとした草刈正雄も、素晴らしい。
しかし、お母さんは子育てには躾は厳しかったようだ。

草刈正雄もあんなに甘いマスクで、ルックスの良さだけでなく、よくぞ年齢を重ねても人気を保つだけの仕事をしたものだと感心する。
才能、努力、運。
お母さんの芯の強さも受け継いでいたのだろう。
いやはや、、、ただただ感服。

ふらりふらり「寄らば大樹の陰」スタンスの自分自身の甘さが恥ずかしくなるほどだ。


ちなみに、話はころっと変わるが。
台風ニュースを見ながら、雑巾をたくさん縫った。
孫たちの小学校に提出する分。
長女に8月中旬までに、と前から頼まれていた去眼紋
雑巾にする古いタオルは、夫の実家から一昨日、持ち帰ってきた。
姑が老人施設で使っていたタオル。
使い古してボロボロ具合が、雑巾にピッタリ。
前々から雑巾用に使おうと目を付けていた。

タオルには太いマジックインキで名前が書かれている。
別の人の名前が書かれたタオルも混じっていた。
同じフロアに入居していた人の名前と思われる。
名前が外から見えないように、中表にして縫った。
今は、わざわざ縫わなくても、100円で雑巾が売られている。
買った商品なら学校に提出するのには、キレイでカンタン、便利で、恥ずかしくない雑巾だ。
が、いかにも下手な手縫い、チクチク。
小中学の家庭科の授業でやった運針の練習を思い出した。
とは言え、孫や長女が、こんな雑巾、嫌だ、恥ずかしい、と学校に提出するのを渋るかも知れない。
綿の糸、たっぷり使ったが、糸だって安くない。
時間と労力と高い糸を使い、不細工なカッコ悪い雑巾を一生懸命、縫う。
手先が不器用。
兵隊さん、戦地で頑張って下さいという祈りを込めた千人針に近い気持ち。
(もちろん、そんな日が将来、絶対に来てはいけない)
孫たち、小学校で頑張ってね!
遠くから応援しているからね。
ではあるが、こんな雑巾、やっぱり敬遠されるかも?
キレイな新品のタオルで、ミシンがけした雑巾が、優等生雑巾だろう。
だが、誰がどの雑巾を持って来て提出したか、わからないだろうから、あれで良い。
毎年、提出する使い捨てなのだから。
と言い訳を考えてしまうほど、不細工な雑巾が出来上がったmyob 課程